ドイツ語学習のための公的サポート① Wiener Sprachgutschein

ドイツ語学校は高い

ドイツ語学校は学費が高い。とにかく高い。。。
Intensivkursに通うとなると、350~500€くらいします。家から遠ければこれに加えて交通費もかかるし、学校によってはテキスト代は別料金なんてところも。

それでも自己学習で何とかなるのは実際A2くらいまでのような気がします。文法だけせっせか勉強しても喋れるようにはならないし、Sprechen・Hörenの練習、Schreibenの添削は個人ではできないですよね。

 

ウィーンは補助が少ないらしい

インスブルックザルツブルクに住んでいるお友達から、公立(だったと思います)の語学学校に通って半額学費が返還されたという話を聞きました。羨ましい、、、涙
残念ながらウィーンにそのような補助は存在しません。

 

そんなウィーンで受けられる補助は?

その名も"Wiener Sprachgutschein"です!
内容は、語学学校にてコースを受講した際に150€(1回だけ)の還付金をもらえる、というものです。
※語学学校は指定されているものに限り、レベルはB1まで、1コースあたりの最小時間数も規定されていますのでご注意下さい。

詳しくは↓をクリックして確認。

start.wien.gv.at

 

補助券のもらい方

①上記担当部署のアポイントを取る(MA35本庁?の中にあります)
②アポ当日、身分証、在留カード、住民票など必要書類を持って行く
③一通り説明を聞いてGutscheinをもらう
④Wien市主催の勉強会に参加する
⑤勉強会の講師からGutscheinにサインをもらう
⑥語学学校の受付に提出し、150€還付金をもらう

このチケットは④の勉強会に参加しない限り有効ではありません。勉強会の予定は③にて教えてもらえます。多言語で開催されてますが、残念ながら日本語はなし。私は英語の「オーストリアの教育制度」という回に参加しました。

ご注意いただきたいのが、①~⑥全てが終わるまでに3か月くらいかかることです。
そもそも①の予約がすぐに取れず、④の勉強会も英語回が頻繁に開催されていません。
つまり、B1のコースに通い終わる前に⑥まで終わるようにお気をつけください。

 

MA35の担当者はとても親切なルーマニア人の女性でした。「自分はオーストリアへ越してきたときとても大変な思いをして、同じ経験をする人が一人でも少なくなれば良いと思っているから、何かあったら連絡してね。」と仕事用のアドレスをくれました。「ドイツ語ができないと仕事探すのが大変なのに、ウィーンからの補助は150€しかなくてごめんなさい」とも言われました笑

幸運なことに、とくに連絡するほど困るような出来事には今のところ出会っていませんが、優しさが沁みました涙

 

その他の支援は?

実際150€ポッキリでなないのです。他にもいくつかありますが、ウィーンで万人が貰えるのは150€だけです。

  1. ÖIF-Bundesgutschein
    移民の中でも、Integration Agreement(統合協定?)を結ばなければいけない人のみに提供される支援です。簡単に言うと、ビザの更新に際してÖIFのテストを受ける必要がある人はもらえます。
    修士号以上の学位保持者はこの統合協定が不要なので、お金はもらえないことになるみたいです。
    一応ÖIFに電話して確認したらそんな理由で無理だと言われました涙

  2. AMS
    オーストリアのハロワことAMS。Arbeitsuhende(求職者)としてレジスターすると、無料で語学学校に通ったりできます。
    学校を選べない、通いたい時期に通えない、そもそも連絡が来なくて支援を受けられない、という話を聞いたことがあります。が、一人AMS主催?の語学コースに通った友人がいまして、彼女は結構満足してると言っていました。
    ただし、AMSにレジスターすると提案された会社の面接はほぼ必ず受けなければならないそうで、自由と引き換えにお金をもらえる感じです。

  3. waff-Förderungsfonds
    労働者向けの支援。語学学校の受講料の90%をwaffが負担してくれます。レベルの上限はありませんが、支援金は合計3000€まで。
    無事に就職したので、現在私はwaffに申し込み中。別の記事で詳細を書きます。

 

以上、ウィーンんで受けられるドイツ語学習の支援でした。
無事に働き続けられたらC2までちゃんと受けたいなと思っているところです。

【現地採用】オーストリアで就活 ③面接編

オーストリアでの就活を終え無事に内定をいただけたので、記憶が新しいうちに書き留めておこうと思います。今後オーストリア(やドイツも?)で就職活動をする人の参考になれば幸いです。

 

個人データ

年齢:アラサー
学位:PhD(医療系)
経験:研究員を1年半ほど(Vollzeit)、その他臨床業務経験あり(Teilzeitのみ)
語学:英語(C1)、ドイツ語(B1)

 

応募後の流れ

面接に呼ばれない場合

会社によっては何の連絡もくれないところがあります。
私は3社応募したのち、1社面接に進むことができませんでした。大分遅くなってから「他の人に決まりました」とお祈りメールをいただきました。

面接に進む場合

先方から基本的にメールで連絡をもらえると思います。
会社によってはしっかりとした面接をする前に「相手のことをもう少しよく知る」目的の下、電話で簡単なインタビューをすることもあるようです。(夫が就活した時は、急に電話がかかってきてCEOと10分ほど会話→メールで面接日の設定・課題の提示 だったようです)

日付と時間の候補を提示してもらえるのでそこから選んで返信しましょう。
私は1社 Microsoft Teamsでオンライン、1社 対面で面接となりました。

 

面接の準備

企業研究

すごく大事です。自分の経験がどうやってこの会社で活かせるか、しっかり話ができるように業務内容などを確認します。当たり前ですが、会社のHPは全てしっかり目を通しました。

自己分析

志望動機、応募ポストの業務内容を復習、これまでの経験、長所(&仕事にどう生かせるか)、短所(&どのように解決しようと努力しているか)などを事前にまとめておきました。
短所については性格のこと以外に、ドイツ語力がまだ乏しいことも含めました。

語学の練習

1社は応募から全て英語でやっていたので、面接も英語でした。もう1社は応募は全てドイツ語だったので、事前に「英語で面接してほしい」とお願いしておきました。夫の協力のもと模擬面接を英語でやり、当日緊張していても言いたいことを言えるように練習しておきました。

その他

1社は研究主体の会社だったので、会社のHPにある従業員のPublication listを確認しました。募集が出ているプロジェクトに関する論文は事前にしっかりと目を通しておきました。事前知識があるのとないのとでは、面接のスムーズさ?が違ったと思います。研究者にとっては当たり前の話ですが、応募先が大学や研究所でなくても、Publication listと原著論文の確認は忘れずに。

 

面接当日

持ち物

提出書類(Lebenslauf、Motivationsschreiben)のコピー
募集要項(Stellenanzeige)のコピー
身分証(使わなかった)
お水
iPad(自分なりに考えをまとめたり企業研究したデータを入れて事前に確認)

服装

紺のロングコート
ライトグレージャケット&白いブラウス&黒いパンツ&ヒールの低いパンプス
日本のようにリクルートスーツを着て面接に臨むのはあまりメジャーではないようでオフィスカジュアルで行きました。

到着時間

面接開始10分くらい前にオフィスに入れるのが理想です。私は早く着きすぎてしまい、ビルの前で突っ立ってました(笑)

 

面接で聞かれたこと、面接時間

・自己紹介と志望動機を簡単に説明してください
・仕事内容の説明→聞いた内容を踏まえてまだポジションに興味があるか、より詳しい業務内容についての質疑応答
・大学院で何をやったか、博論の内容と結果について
・仕事の仕方についての説明(フレックスタイム制、ホームオフィス、職場環境の説明)
・ドイツ語力についての質問、これからドイツ語をどうやって勉強していくつもりか
・私からの質問

所要時間はだいたい30分でした。日本とは違いソファーに腰かけてリラックスした感じでインタビューを進めてくださいました。面接官は社長と副社長でした。
夫が就活した際は、事前にプレゼン課題を渡されてました。夫はプレゼン含めて45分程度で、面接自体は30分くらいがスタンダードなようです。

面接後の対応

Stepstoneのホームページを見ると、面接ありがとうございましたメールを出した方が良いと書かれていたので、翌日以下のようなメールを書きました。

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Sehr geehrte/r (面接官の名前),

hiermit möchte ich mich gern bei Ihnen für das informative und freundliche Gespräch bezüglich der Stelle als (ポジション正式名称) bedanken.

Ich habe verstanden, dass die Aufgaben darin bestehen, (以下面接で聞いた業務内容を端的にまとめる). Ich finde, dass das spannende Aufgaben sind und ich würde mich freuen, hier einen Beitrag zu leisten.

Wie gestern im Gespräch erwähnt, empfinde ich die Arbeit (業務の重要性) als sehr wichtig, und ich würde mich geehrt fühlen, wenn ich meine Erfahrungen Ihrem Team zur Verfügung stellen darf. Dementsprechend würde ich mich sehr über eine positive Rückmeldung freuen.

Wenn Sie noch Fragen zu meiner Bewerbung haben, melden Sie sich gerne jederzeit per E-Mail oder telefonisch unter (電話番号).

Mit freundlichen Grüßen,
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

お祈りメールと内定通知メール

私の就活結果ですが、3社応募して2社面接に進み、1社で内定をいただきました。
上記のありがとうメールを送ってすぐに、内定通知を返信でいただけました。

Initiativbewerbungをした会社は、私の経験に興味を持って下さり面接まで呼んでくださいましたが、社内協議の結果「当該ポジションの採用者はドイツ語母国語話者がC1以上が妥当」とのことで不採用になってしまいました。
社内データアナリスト枠だったので、社員と問題なくコミュニケーションを取れる人が望ましいとのことでした。不採用の理由は分かりますが、やっぱり悔しくて悲しかったです。。。
オーストリアでの「今後のご活躍をお祈りしています」みたいなメールがきます笑)

実際に本腰を入れて就活したのは1か月もなかったですが、自分の経験や資格にマッチする求人を見つけるまでにはなんやかんや半年くらいかかったと思います。月に数回決まった単語で検索かけたりしてました。

日本と違い、候補者が業務内容にいかにフィットするかが採用の決めてだと思いました。諦めずに求人を探し続けること、ドイツ語を日々磨くこと(特出すべき経験や学位がないのならば最低B2、その場合ビジネス英語必須)が大事です。

 

【現地採用】オーストリアで就活 ②応募編(必要書類、メールの書き方)

オーストリアでの就活を終え無事に内定をいただけたので、記憶が新しいうちに書き留めておこうと思います。今後オーストリア(やドイツも?)で就職活動をする人の参考になれば幸いです。

 

個人データ

年齢:アラサー
学位:PhD(医療系)
経験:研究員を1年半ほど(Vollzeit)、その他臨床業務経験あり(Teilzeitのみ)
語学:英語(C1)、ドイツ語(B1)

必要書類について

最低限必要なのは、
①履歴書(Lebenslauf)
②志望動機(Motivationsschreiben)
です。

求人によってはリファレンス(前職の上司からの評価?など)が必要なことがありますが、私が今回応募した会社は全て不要でした。

学位記や語学証明書を一緒に送った方が良いという意見を聞いたことがあります。会社で人事業務をしているオーストリア人を含む何人かの知り合いに聞きましたが、履歴書とオーバーラップするものについては応募時点では不要とのことでした。

 

応募書類の書き方

履歴書 Lebenslauf

フォーマットは日本の履歴書と違いますが、内容はそれほど変わらないと思います。
私が書いた内容は以下の通りです。

  • Namen 名前:大きくトップに書く
  • Bilder 顔写真:海外ではあるあるのお腹から上?が写るタイプのものにしました。日本で課金して撮りました(笑)
  • Persönliche Daten 個人データ:住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、出身地
  • Ausbildung 学歴:大学以上の学位を書きました。高校から書く場合もあるようです
  • Berufserfahrung 職歴:応募するポストに関係する業務を中心にバイトも書きます
  • Training 資格:オーストリアの資格はないですが、日本での医療資格を一応書きました
  • IT Kompetenzen ITスキル:大学院で使っていた解析ソフト、MSオフィスなど
  • Sprache 言語スキル:証明書がなければ大体のスキルを記載

最近では、名前や写真や国籍を載せない履歴書も許されているようですが、、、。情報が少ない履歴書は採用に繋がらない気がして、必要なことは何でも書くようにしました。

 

志望動機 Motivationsschreiben

具体的に「なぜ私が応募するポジションに適しているのか」を書きます。
私は以下の流れで志望動機を書きました。

①なぜ求人に興味を持ったのか端的に述べる
②これまでメインで何をやってきてどんな能力があるのか、どのような点が応募ポストとマッチしているのか
③その他これまで培ってきた経験で応募ポストに関係あるもの
④結果、自分がどういう人間であり、なぜ応募ポストに適しているのか、採用されたらどう貢献できるか

LebenslaufはA4 2枚、MotivationsschreibenはA4 1枚に必ずまとめてください。
書いた内容はぜひ現地の友人に見てもらい、ネイティブチェックを受けてください。

Stepstoneのホームページには色々Tipsが書かれているのでとても参考になります。

その他

私は履歴書に書ききれなかったPublication listや参加した研究プロジェクトについて1~2枚にまとめて添付しました。履歴書にいれると長すぎるけれど、自分がやってきたことはアピールしたほうが良いので、読むか読まないかは相手に任せられるように別添えにしました。

 

応募メールの書き方

件名:Stellenausschreibung: (ポスト名
本文:
Sehr geehrte Damen und Herren,

ich bin durch Ihre Stellenausschreibung auf LinkedIn und Ihrer Homepage (URL) auf Sie aufmerksam geworden.
Ihr Bereich und Ihr Projekt wecken großes Interesse, unter anderem auch, weil ich an meiner Universität (専門科目) studiert habe.
Ich habe einen (学位) und habe an mehreren Projekten gearbeitet. Ich finde, dass meine Qualifikationen Ihrem Anforderungsprofil gut entsprechen, deswegen sende ich Ihnen hiermit meine Bewerbungsunterlagen. 
Über eine kurze Rückmeldung würde ich mich sehr freuen und gerne stehe ich jederzeit für ein persönliches oder Online- Bewerbungsgespräch zur Verfügung.

Vielen Dank und mit freundlichen Grüßen,
名前

ご自身の背景に合わせて、学位を経験に変えたりしてください。

【現地採用】オーストリアで就活 ①職探し編

オーストリアでの就活を終え無事に内定をいただけたので、記憶が新しいうちに書き留めておこうと思います。今後オーストリア(やドイツも?)で就職活動をする人の参考になれば幸いです。

 

個人データ

年齢:アラサー
学位:PhD(医療系)
経験:研究員を1年半ほど(Vollzeit)、その他臨床業務経験あり(Teilzeitのみ)
語学:英語(C1)、ドイツ語(B1)

 

仕事の探し方

LinkedIn

王道ですね。私もLinkedInを通して求人を見つけて応募して採用に至りました。英語可の求人が一番見つかる印象です。

karriere.at, Stepstone

オーストリア版の転職サイトです。LinkedInにある求人は大体こちらにもあります。ただ、オーストリア人(ドイツ人含)用なので、ほぼドイツ語必須の求人しか見つけられませんでした。

Initiativbewerbung

自分の専門に合った企業の採用担当や人事へ直接連絡を取る形式の方法です。私は1社これをやりました。

自社ホームページ

自社のホームページに直接求人を載せている場合もあります。私は1件この方法で応募しています。

SNS経由

Facebookには「ウィーンの英語の仕事」というようなグループがあり、恐らくドイツ語ができない移民の多くが情報交換したりしているようです。個人的に使ったことはないです。その他、日本人専用の掲示板ではジャパレスバイトの求人をよく見かけます。

研究者向けサイト

研究者向けのポスト(ポスドク~教授まで)はLinkedInにもありますが、以下のサイトでも探すことができます。私は職探しはしたものの、日本の大学院でやっていた専門をオーストリアで主に研究している研究者を見つけることができずでした。

jobrxiv.org

www.euraxess.at

 

国連の求人

ウィーンにはIAEAなど国連のオフィスがあります。Gポスト(現地採用)は結構よく募集されてる印象です。こちらのサイトにまとめられています。

unjobs.org

AMS(Arbeitsmarktservice)

AMSとは日本でいうハローワークみたいなところです。Arbeitsuchende(無職/就活中)とAMSに登録すると、Weiterbildung(職業訓練)やドイツ語講座を受講できます。確か無料です。ただ、私の周りでAMSで良い経験をしたオーストリア人があまりおらず結局レジスターもしませんでした。どうしても仕事が見つからなければ頼ろうと思っていました。
AMSの不利な点として、「提案されたインタビューは必ず受けなければならない」というものがあります。自分に合った仕事を紹介してくれるとは限らないので、AMSは最終手段として良いと思います。

 

以上、職探し編でした。

ウィーンの語学学校

オーストリアの語学学校

2月にウィーンへ越してきて、5月から語学学校に通い始めました。
ドイツ語学習のためにワーホリや留学でオーストリアにいらっしゃる方も多いと思いますので、通っている学校についてちょっとレビューしてみます。

 

ウィーンの語学学校で有名どころと言えば、Deutsch Akademie WienIKIではないでしょうか。私は、何人かの日本人の方からIKIの方が良いとおススメされてIKIに通うことにしました。
Deutsch Akademieは、先生によって講義の質に雲泥の差があると聞きました。

 

語学学校への入学

日本では渋谷の欧日協会で週1回だけほそぼそとドイツ語の授業を受けており、A1を学び、Goethe Zetifikat A1を受検していました。その他、ドイツ語の参考書を買って勉強しているくらいでした。
入学前にオンラインのプレイスメントテストを受けました。結果、B1クラスに配属されてしまい慌ててThaliaでA2の参考書を買い、B1クラスが始まる前に一通り自分で勉強しました。

参考書はこちら⇒Menschen A2

 

講義の種類と値段

IKIでは主に、Intensiv KursAbend KursVIP Kursがあります。私はIntensiv Kurs(月~金 3時間)を受講しました。
A1からB1までは午後のHappy Hourというコースがあり受講料が€395でした。
B2以上のIntensiv Kursは午前中のみの開講で、受講料は€495です。
(9月から値上げするそうです)
Abend Kursは合計講義時間がIntensiv Kursより短いため若干安いです。
因みに、Deutsch AkademiはIKIより€100くらい安いです。

 

講義の内容

B1,B2 の教科書

B1.1、B1.2: Pluspunkt Deutsch - Leben in Österreich 
B1+: Vielfalt B1+

B2コースの教科書

B2.1、B2.2: Vielfalt B2.1Vielfalt B2.2

 

講義の雰囲気

IKIの一番良い点としては、ほとんどの先生(←ここ重要)の講義の質が同じところだと思います。教科書に沿って文法や単語を一通り学習したのち、グループごとにカードやプリントを使って文法の練習やSprechenの練習をしました。
B1までは新規の文法を習うことが多いですが、B2以上は新規の文法は格段に少なくなり、参加者同士のSprechenの練習がメインになりました。
日本でのドイツ語教室では、参加者同士で喋ることがほとんどなく、宿題の答え合わせがメインだったので、IKIの講義は新鮮でした。

 

先生について

既に書いた通り、ほとんどの先生が同じような授業をしてくれます。どの先生に当たっても講義の質に差がないことは大変良い事と思ってます。
ラッキーなことに?(アンラッキーかも?笑)ちょっと変わった講義をする先生にも巡り合いました。

 

その先生は、講義が始まるなり生徒一人一人に"Ist was Interessantes passiert?" と聞き、生徒が昨日あった出来事をドイツ語で答えて、先生がミスしている文法を修正する&(先生が重要だと思う)単語・文法などをその会話から拾い上げて講義をするというスタイルでした。

まあ面白くはあったのですが、クラス全員にそれをやるので解説まで含めて1時間半くらいかかってました。3時間の講義で内15~20分は休憩時間です。つまり、純粋に教科書の新規文法を学ぶのは1時間くらいしかありませんでした(笑)

B1.2、B1+をその先生から習い、概ね満足していますが、結局教科書は全部終わらず「この章ちゃんと勉強したい」と思って予習していたところまで辿りつかなかったのは大変残念でした。

講義は面白いのでGoogleレビューの評価は軒並み高いです。しかし、教科書は駆け足だし、文法の練習は個人的には不十分だと思う量だし、なによりSchreiben/Sprechenの練習が皆無だったのが講義の構成としてどうかと思った点でした。


私は図々しくも(笑)、「€395も払ってるんだし」と思って毎度ArbeitsbuchのSchreibenをやっては持って行き添削してもらっていました。(たまに「またかよ」って顔されました。それが凄いイヤでした。)

 

現時点で、私を含めその先生のクラスからB2に上がってきた人とそうでない人とでは、Sprechenの出来に結構大きな差があるように感じています。
あくまで個人の感想ですが、スタンダードな授業をしてくれる先生の方が伸びる気がします。好き嫌いは分かれそうな方でした。

恨み節はここまでで、、、。
IKIを選択される方は、こういう先生もいるんだなと思っていただければ良いと思います。

 

今後の語学学校

やっぱり独学は限界があるなと思います。語学学校に通って、Sprechenの練習ができたり、参考書に載ってないような話が聞けたり、受講料は決して安くないですがそれに見合った価値は感じているので、今後も続ける予定です。
Intensiv Kursは現在参加中のクラスまでにして、今後はAbend Kursへ切り替えて、就活に力を入れていきたいと考えています。

初めてHausarztを受診しました

オーストリアで初めて病院受診しました

5月半ば、扁桃腺炎をこじらせ、高熱と喉に膿がつく状態になってしまい、Hausarztを受診しました。

オーストリアで病院受診するのがそもそも初めてだったので、初診は夫についてきてもらいました。
28歳という大の大人が病院に行くだけなのに、仕事の合間に抜けるのを許してくれた職場には感謝しかありません。。。涙

 

Hausarzt(家庭医)の探し方

基本的にネットでHausarztと検索するとご近所のクリニックが表示されますので、そこからホームページ(あれば)に飛び、予約が必要かどうかを確認します。
私の受診先はもともと夫がgoogle mapで検索して見つけた口コミの良いクリニック。夫のかかりつけ医でもある近所の女医さんです。
他のクリニックはそれぞれ先生の方針があると思いますが、こちらは予約不要・即受診可という大変便利なクリニックでした。しかもホームページには英語OKとの表記が!

まずはHausarztへ受診

オーストリアでは、基本的にすぐ専門医は受診しません。(除:皮膚科、婦人科、産科、小児科、救急 etc)日本と大きく違うところですね。
症状が重かったり、Hausarztだけでは対応が難しい症例はすぐに紹介状が発行されて専門医につなげてもらえるそうです。
Hausarztは日本でいう内科・総合診療科の医師です。

 

受診の流れ

  1. 予約不要なのでそのまま受診し、受付(ナース)で簡単に症状を説明
  2. 診察
  3. 処方薬をもらいにApothekeへ


医療費の支払いがないからか(?)日本のように医療事務や受付はおらずナースが座ってました。
Hausarztでは基本的に処置もないので、輸液する患者や心電図を取る患者など必要な時にナースが呼ばれる仕組みの様でした。
受付では、「〇日前から発熱して、のどが痛くて扁桃腺腫れてます。白くなって膿が出てるかもしれません」と夫が伝えてくれました。
E-cardを提示して、住所や電話番号を伝えたら終わりです。問診も一切ありません(笑)


英語OKなので英会話で先生に症状を説明。ライト当てて喉だけ確認。
膿が出てたので、抗生剤を処方してもらっておしまい。3分くらいw


クリニックでの支払いはなくそのままApothekeへ。なんとE-cardに処方情報が記録され、E-cardを薬剤師に渡せばお薬がもらえます!ここでも問診なし(笑)
Apothekeでは処方料?の6.58€を支払って終了。

 

受診時に気を付けたいこと

一応、日本で医療従事者の免許を持っているので、一連の受診を終えて気を付けたいと思ったことを書きます。

1.問診がない分、自分の症状をしっかり伝えること
→日本では問診票の回答に沿って、医師や看護師が追加で質問してくれたりしますが、一切ありません。伝えそびれのないようにまとめておくと良いかと思いました。(熱で朦朧としている時には苦行でしょうが、、、)

2.服薬中の薬を伝えること
→日本では薬剤師さんが「現在飲んでる薬やサプリはありませんか?」と聞いてくれますよね。こっちではなかったです。(人によるかもしれません)
これまでの処方薬についてはe-cardに履歴が残っていて薬剤師も確認できるかもしれませんが、自分で購入したサプリなどは薬剤師は知ることないので、「○○飲んでますけど、飲み合わせ大丈夫ですか?」と聞いて確認できるとさらに良いと思いました。
あと女性だと妊娠の可能性とか、授乳中かどうかとか結構大事だと思ってます。

3.AntibiotikaにはProbiotika必須
今回Antibiotika(抗生剤)を処方されたのですが、そうとう強い薬だったようで、服薬直後から重い胃痛に悩まされました。抗生剤なので、服薬中断もできず、再受診してProbiotikaをもらいに行きました。
日本で抗生剤のんで腹痛の副作用がでたことなかったので、Probiotika要りませんと最初に断ってしまったんです。。。
全体的にどの薬も日本より内容量が多いので、保護的に働く薬を提案されたらもらうべきだと思いました。
再診前にApothekeに助けを求めたら、無能薬剤師にブスコパン(なぜか胃痙攣の薬)買わされたので、薬関係の悩みは今後必ずクリニックに再診しようと心に決めました。

 

Aufenthaltstitel(配偶者ビザ・滞在許可)をもらいました

滞在許可をもらいました!

2022年11月半ばに、在京オーストリア大使館で申請し、2022年12月1日から審査が始まっていた私のFamilienangehöriger(配偶者ビザ)。
2023年4月半ばに無事に許可され、先日MA35で在留カードを交付してもらいました!
最短で3か月最長6か月かかる、と言われていたので指定の期限内に問題なく発行され安心しました。
それにしても、ウィーンは役所関連の連絡が全てメール。とても便利でした。

 

Familienangehöriger受け取りのおおまかな流れ

①在京オーストリアで申請
詳しくはこちらのブログで→ビザ申請1
②申請後に観光ビザで渡墺
③ひたすら待つ
④MA35からメールで審査終了の連絡!

受け取り当日

①MA35から予約時間と受け取り場所の連絡がメールで届くので向かう
②パスポートを持参
③窓口で予約完了メールを見せ、パスポートを預ける
④役所内の料金支払い所で支払いを済ませる(80€弱)
⑤再度窓口に向かいカードをもらう

全部で30分ほど!待たずに快適でした~

 

 

~小話 その1~
前回ÖGKへ加入した際に、MA35に連絡したことがありました↓

stefui.hatenablog.com

 その時にMA35から「そういえば、あなたが申請中のFamilienangehörigerなんだけど、書類3枚サインもらわないといけない!サインした書類はPDFファイルで返送してね」とメールがきました。本当に”ついで”に(苦笑)

そして、MA35からÖGKに提出する書類はまさかのwordファイルで送られてきました笑
え、改変し放題じゃない??もちろん、改変せずにPDFに変換してÖGKに送りましたけど、テキトーすぎでびっくりしました。

旦那は「運よく"ついでに"連絡きたけど、もしこっちがメールしてなかったら書類にサインする連絡はいつ頃来てたのか。。。しかもwordファイルで大事な書類送るって大丈夫か?」と若干キレ気味。

因みにその後出会ったÖGKの担当者も、「MA35仕事しねえからな!」と吐き捨てていましたw (移民のe-cardの発行にはMA35が一部関与しているので、カードの確実な発行時期はÖGKから伝えられないという点で)
結果として、e-cardは秒で届いたわけなので、最近のMA35は改善されているのかもしれません!

 

~小話 その2~

最初MA35からFamilienangehörigerの発行通知を受け取った際に下記のようなメールがきました。
「あなたのFamilienangehörigerが許可されました!つきましてはD-visaを発行するので、在京オーストリア大使館からの連絡を待ち受け取ってオーストリアにお越しください。その後MA35で在留カードを交付します」
いや、もうウィーンにいますって!!それに日本人は無査証滞在が認められているので、D-visa要らないんですよ!!

恐らく大使館経由で申請した人へ同じ文面で送っていると推測。すぐにMA35にメールするも、2,3日経っても返事が来ず、さすがに電話しました。
ウィーンの住民票をメールで送って、すぐにMA35の訪問時間が通知されたので、事なきを得ました。

 

何はともあれ、無事に滞在許可をもらえました!
旦那、たくさん助けてくれてありがとう涙
更新はもっと楽だといいな~