【現地採用】オーストリアで就活 ③面接編

オーストリアでの就活を終え無事に内定をいただけたので、記憶が新しいうちに書き留めておこうと思います。今後オーストリア(やドイツも?)で就職活動をする人の参考になれば幸いです。

 

個人データ

年齢:アラサー
学位:PhD(医療系)
経験:研究員を1年半ほど(Vollzeit)、その他臨床業務経験あり(Teilzeitのみ)
語学:英語(C1)、ドイツ語(B1)

 

応募後の流れ

面接に呼ばれない場合

会社によっては何の連絡もくれないところがあります。
私は3社応募したのち、1社面接に進むことができませんでした。大分遅くなってから「他の人に決まりました」とお祈りメールをいただきました。

面接に進む場合

先方から基本的にメールで連絡をもらえると思います。
会社によってはしっかりとした面接をする前に「相手のことをもう少しよく知る」目的の下、電話で簡単なインタビューをすることもあるようです。(夫が就活した時は、急に電話がかかってきてCEOと10分ほど会話→メールで面接日の設定・課題の提示 だったようです)

日付と時間の候補を提示してもらえるのでそこから選んで返信しましょう。
私は1社 Microsoft Teamsでオンライン、1社 対面で面接となりました。

 

面接の準備

企業研究

すごく大事です。自分の経験がどうやってこの会社で活かせるか、しっかり話ができるように業務内容などを確認します。当たり前ですが、会社のHPは全てしっかり目を通しました。

自己分析

志望動機、応募ポストの業務内容を復習、これまでの経験、長所(&仕事にどう生かせるか)、短所(&どのように解決しようと努力しているか)などを事前にまとめておきました。
短所については性格のこと以外に、ドイツ語力がまだ乏しいことも含めました。

語学の練習

1社は応募から全て英語でやっていたので、面接も英語でした。もう1社は応募は全てドイツ語だったので、事前に「英語で面接してほしい」とお願いしておきました。夫の協力のもと模擬面接を英語でやり、当日緊張していても言いたいことを言えるように練習しておきました。

その他

1社は研究主体の会社だったので、会社のHPにある従業員のPublication listを確認しました。募集が出ているプロジェクトに関する論文は事前にしっかりと目を通しておきました。事前知識があるのとないのとでは、面接のスムーズさ?が違ったと思います。研究者にとっては当たり前の話ですが、応募先が大学や研究所でなくても、Publication listと原著論文の確認は忘れずに。

 

面接当日

持ち物

提出書類(Lebenslauf、Motivationsschreiben)のコピー
募集要項(Stellenanzeige)のコピー
身分証(使わなかった)
お水
iPad(自分なりに考えをまとめたり企業研究したデータを入れて事前に確認)

服装

紺のロングコート
ライトグレージャケット&白いブラウス&黒いパンツ&ヒールの低いパンプス
日本のようにリクルートスーツを着て面接に臨むのはあまりメジャーではないようでオフィスカジュアルで行きました。

到着時間

面接開始10分くらい前にオフィスに入れるのが理想です。私は早く着きすぎてしまい、ビルの前で突っ立ってました(笑)

 

面接で聞かれたこと、面接時間

・自己紹介と志望動機を簡単に説明してください
・仕事内容の説明→聞いた内容を踏まえてまだポジションに興味があるか、より詳しい業務内容についての質疑応答
・大学院で何をやったか、博論の内容と結果について
・仕事の仕方についての説明(フレックスタイム制、ホームオフィス、職場環境の説明)
・ドイツ語力についての質問、これからドイツ語をどうやって勉強していくつもりか
・私からの質問

所要時間はだいたい30分でした。日本とは違いソファーに腰かけてリラックスした感じでインタビューを進めてくださいました。面接官は社長と副社長でした。
夫が就活した際は、事前にプレゼン課題を渡されてました。夫はプレゼン含めて45分程度で、面接自体は30分くらいがスタンダードなようです。

面接後の対応

Stepstoneのホームページを見ると、面接ありがとうございましたメールを出した方が良いと書かれていたので、翌日以下のようなメールを書きました。

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Sehr geehrte/r (面接官の名前),

hiermit möchte ich mich gern bei Ihnen für das informative und freundliche Gespräch bezüglich der Stelle als (ポジション正式名称) bedanken.

Ich habe verstanden, dass die Aufgaben darin bestehen, (以下面接で聞いた業務内容を端的にまとめる). Ich finde, dass das spannende Aufgaben sind und ich würde mich freuen, hier einen Beitrag zu leisten.

Wie gestern im Gespräch erwähnt, empfinde ich die Arbeit (業務の重要性) als sehr wichtig, und ich würde mich geehrt fühlen, wenn ich meine Erfahrungen Ihrem Team zur Verfügung stellen darf. Dementsprechend würde ich mich sehr über eine positive Rückmeldung freuen.

Wenn Sie noch Fragen zu meiner Bewerbung haben, melden Sie sich gerne jederzeit per E-Mail oder telefonisch unter (電話番号).

Mit freundlichen Grüßen,
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お祈りメールと内定通知メール

私の就活結果ですが、3社応募して2社面接に進み、1社で内定をいただきました。
上記のありがとうメールを送ってすぐに、内定通知を返信でいただけました。

Initiativbewerbungをした会社は、私の経験に興味を持って下さり面接まで呼んでくださいましたが、社内協議の結果「当該ポジションの採用者はドイツ語母国語話者がC1以上が妥当」とのことで不採用になってしまいました。
社内データアナリスト枠だったので、社員と問題なくコミュニケーションを取れる人が望ましいとのことでした。不採用の理由は分かりますが、やっぱり悔しくて悲しかったです。。。
オーストリアでの「今後のご活躍をお祈りしています」みたいなメールがきます笑)

実際に本腰を入れて就活したのは1か月もなかったですが、自分の経験や資格にマッチする求人を見つけるまでにはなんやかんや半年くらいかかったと思います。月に数回決まった単語で検索かけたりしてました。

日本と違い、候補者が業務内容にいかにフィットするかが採用の決めてだと思いました。諦めずに求人を探し続けること、ドイツ語を日々磨くこと(特出すべき経験や学位がないのならば最低B2、その場合ビジネス英語必須)が大事です。